写真を絵の素材として利用する場合は「写真の著作権にふれない」「写真を越える絵画的表現を目指す」がお約束となります。
木村正さんの『鉱山長屋の情景』は、約半世紀前にご自身が撮影したモノクロの鉱山風景写真をもとに画面を再構成した作品。建物のパースが集まるところに幼い兄妹を配置し、さらに兄妹の傘を無彩色の中で鮮やかに赤くして、効果的に主題に目を向けさせています。また、遠景と近景では雪の色みを変えて奥行きを出す工夫がされています。  

 

上野毛絵画教室